Web制作者必見!MacでWindowsの表示確認をする方法
コーダーやWebエンジニアの方はMacを使用している方が多いと思いますが、
自分が作ったサイトをWindowsで表示確認していますか?
もし確認をしていないのであれば、フォントやレイアウトの崩れ、予期せぬバグが知らず知らずのうちに発生しているかもしれません。最悪の場合、ユーザーからクレームを受けたり、クライアントから損害賠償を求められる可能性も出てきます。
そうならないためにも、いつでもWindowsで表示確認できる環境を事前に整えておき、納品前の確認を徹底することが重要です。
確認のためだけにWindowsパソコンを買うのはちょっと・・・
という方もご安心ください。
Windows PCを買わずに、自身のMac上でWindowsの表示確認をする方法も合わせて解説していきます!
初心者の方に最もおすすめできるConoHa for Windows Server の使用方法も、画像付きで徹底解説しているので、この記事を読めばすぐにWindowsでの表示確認が出来るようになります。
異なるOSでの確認が必須な理由
コーダーやWebエンジニアとして仕事をするなら、Windowsに限らず異なるOSで表示確認できる環境は必ず用意しておくべきです。
以下に、その理由を記載します。
理由① 世間一般ではMacユーザーは少数派
下の画像は、PCやモバイルデバイスも含めた、日本国内におけるOSのシェア率(2022年4月〜2023年3月)のグラフです。
- Windows:43.4%
- iOS:26.4%
- Android:13.6%
- OS X:6.9%
使用率が最も多いのはWindowsであり、次いで多いのがスマートフォンで使用されるiOSとAndroidです。
OS Xの使用率は約6.9%程度であり、日本国内においてMacを使用しているユーザーはかなり少ないことがわかります。
コーダーやWebエンジニアはMacを使用する方が多いのでつい忘れがちになりますが、一般的なOSの使用率から考えれば、Mac以外での表示確認こそ重要視する必要があるとも言えます。
下記の主要な4つのデバイスで表示確認できる環境は必ず用意しましょう。
- Windows PC
- Mac PC
- iPhone
- Android
この記事をご覧の方は、既にモバイルデバイスのどちらかとMacをお持ちだと思います。
持っていない方のモバイルデバイスは、表示確認さえできれば良いので、中古の端末などを安価に購入して揃えると良いでしょう。(よっぽど古い機種は除く)
Windows PCに関しては、実機を買わなくても自身のMac上で確認する方法も存在するので、それについては後ほど解説していきます。
理由② OSによってシステムフォントが異なる
システムフォントとは、OSにデフォルトでインストールされているフォントのことを指します。
Webフォントを使用しない場合、システムフォントによってテキストが表現されますが、OSによって標準搭載されているシステムフォントは異なるため、テキストの表示が違って見えることがあります。
フォントが違えば、文字の幅や字間にも違いが出るため、特定のデバイスでしか確認していない場合、他のデバイスでは思わぬところでテキストが改行されてしまっているケースなども発生します。
そのため、異なるOSで表示確認することが必要不可欠になります。
理由③ OSによって使用できるブラウザが異なる
Webサイトを制作する際は、WindowsやMacなどOSの違いだけでなく、ChromeやEdgeなどブラウザの違いに関しても考慮する必要があります。それは、ブラウザによってHTMLタグやCSSプロパティの挙動に違いがあったり、サポートされていないものが存在することがあるためです。
現在においては、以下の主要な4つのブラウザでの表示確認は必須と言えます。
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Safari
- Firefox
ブラウザの中には、特定のOSでなければ使用できないものも存在します。例えば、SafariはMacやiPhoneでのみ、Internet ExplorerはWindowsでのみ使用できるブラウザです。(Internet Explorerは2022年6月にサポートが完全に終了したため、IE対応を求められるケースは徐々に無くなってきています)
Microsoft Edgeは以前はWindowsでしか使用できませんでしたが、2021年頃に他のOSでも使用可能になりました。しかし、違うOSでも動作が完全に一緒とは限りません。
以上のように、主要なブラウザの全てで表示確認するためには、必然的に異なる種類のOSを用意する必要があります。
MacユーザーがWindows環境を使用する方法3選
さて、ここまで異なるOSで表示確認が必要な理由を述べてきました。
ここからは、MacユーザーがWindows環境を使用するための方法を3つご紹介していきます。
① クラウドサービスを利用する
インターネット上にあるクラウドにWindows環境を構築し、ご自身のMacからリモートで接続する方法です。
言葉だけ聞くと難しく感じると思いますが、クラウド上にWindows環境を簡単に構築できるサービスがあるので、そのようなサービスを使用すると良いでしょう。
中でも特におすすめなのが、「ConoHa for Windows Server 」というサービスです。
通常、クラウド上にサーバーを借りて、Windowsをインストールして・・・といった手順は自分でやろうとすると非常に労力がかかります。
ConoHa for Windows Server
なら、登録するだけで「今すぐ使える」高品質なWindowsサーバーが作れます。
月額制で費用を抑えて始められるため、初心者の方にもおすすめできるサービスです!
\ 新規でConoHaのアカウントを登録すると、もれなく【800円】クーポンプレゼント! /
② Macの中にWindows環境を構築する
お手持ちのMacの中にWindowsの環境を構築するという方法です。
Macに標準搭載されている「Boot Camp」というソフトウェアを使うことで、MacをWindowsとして起動することができますが、この方法ではMacとWindowsを切り替えるために毎回再起動を行う必要があるため、コーダーやエンジニアが表示確認のために使用するにはとても不便です。
そこで、おすすめなのが「Parallels Desktop」というソフトウェアを利用することです。
Parallels Desktopは、Macの中に仮想マシンを作成し、その仮想マシンにWindows OSをインストールすることで、Windowsを実行する方法です。Boot Campのような再起動は必要なく、1台のMacパソコン上でMacとWindowsを平行に起動して使用することができます。
また、アプリの動作が非常に高速であり、MacとWindows間でファイルの共有やコピー&ペーストも可能なため、作業効率の高さという面で一番おすすめの方法になります。
③ Windowsパソコンを購入して確認する
一番シンプルでわかりやすい方法が、Windows OSがインストールされたパソコンを購入して表示確認する方法です。
同一のWi-Fiに接続することで、Macで立ち上げたローカルサーバーにWindowsパソコンからアクセス可能なため、これにより表示確認をすることが出来ます。
表示確認ができれば良いので、高額な新品を購入する必要はありません。
フリマアプリなどで安価に買うこともできますが、精密機械でもあるので、以下のような中古パソコン専門サイトで購入する方が安心・安全でしょう。
3つの方法の比較
ここまで紹介した
- ConoHa for Windows Server
- Parallels Desktop
- Windows PC実機購入
の3つの方法について比較をまとめました。ご自身に合った方法を選ぶ参考にしてください。
ConoHa for Windows Server | Parallels Desktop | Windows PC購入 | |
---|---|---|---|
メリット | ・Mac1台で作業可能 ・ソフトのインストールが不要 ・PCのメモリ消費が少ない ・月額制のため途中解約しやすい | ・Mac1台で作業可能 ・オフラインで使用できる ・localhostへのアクセスが簡単 ・ドラッグ&ドロップでファイル共有が簡単 ・動作が非常に高速 | ・Macの保存容量やメモリを消費しない ・localhostへのアクセスが簡単(同一のWi-Fi下で) |
デメリット | ・オフラインでの使用不可 ・localhostへのアクセスが不便 ・リモードデスクトップでの遠隔操作が少しもっさりする | ・ソフトの保存容量が必要 ・Macのメモリを消費する ・年額料金でのみ購入可 | ・保管の場所をとる ・充電の手間がかかる ・出先で使いにくい ・故障のリスクあり |
初期費用 | なし | なし | ¥20,000〜¥50,000程度 |
定額料金 | ¥1,956 / 月 (基本料¥1,186 ※1+リモートデスクトップ料金¥770) | ¥10,400 / 年 ※2 (標準エディション・無償アップデートあり) | なし |
公式サイト | 公式サイト |
※2 無償アップグレードなしの単発購入は¥12,700
1年以上の長期での使用を考えている方には「Parallels Desktop」が一番おすすめです。Mac1台で作業できる上、MacとWindowsを並べてシームレスに作業でき、動作も非常に高速なため、作業効率が最も高いです。
Parallels Desktopについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を合わせてご覧ください。
初心者の方や迷っている方は、まずは月額制で始められる「ConoHa for Windows Server 」を選択すると良いかもしれません。
ConoHa for Windows Serverの利用方法
ここからは、ConoHa for Windows Serverを利用して、実際にご自身のMacからクラウド上のWindowsを動かす手順を詳しく解説していきます。
以下のリンクから登録ができるので、一緒に手順を進めていきましょう。
\ 新規でConoHaのアカウントを登録すると、もれなく【800円】クーポンプレゼント! /
ConoHaのアカウント登録
「ConoHa for Windows Server 」にアクセスしたら、お申し込みボタンを押して登録画面に進みます。
すでにConoHaアカウントをお持ちの方は、会員情報を入力してログインします。
アカウントを持っていない場合は、「はじめての方」の入力欄に必要事項を入力して、会員登録を完了させます。
Windows Serverの契約
会員登録が完了したら、管理画面にログインし、「VPS」→「サーバー追加」→「Windows Server」を選択してください。
- 長期で利用する場合はVPS割引きっぷを利用しましょう。3ヶ月以上の利用を確定する代わりに月額料金がお得になります。有効期間が長いほど安くなるので、任意の期間を選択しましょう。
- サーバーのスペックは、Webページの表示確認が出来れば良いので、一番低い「1GB」で問題ありません。
イメージタイプは、左上からバージョンの新しい順になっているので、最新版の「Remote Desktop」を選択します。
ライセンスの「リモートデスクトップ(RDS)SAL」を1個追加します(Macからリモートデスクトップでクラウド上のWindows PCを操作するために必要)。
Officeは使用しないため、「Micorosoft Office SAL」は必要ありません。
「Administrator パスワード」で任意のパスワードを設定します。後の手順で必要になるため、忘れないように必ず控えておいてください。
「オプションを見る」を開いて表示される設定項目は、デフォルトのままで問題ありません。
最後に、入力情報に間違いがないか確認し、「次へ」ボタンを押します。
クーポンを獲得した方は、この画面でクーポンを入力することが出来ます。
お支払い情報を入力し、決済を完了させてください。
作成したサーバー情報の確認
ConoHaの管理画面で「VPS」→「サーバー」を選択し、契約中のサーバーリストを表示します。
前の手順で作成したサーバー名のリンクをクリックして詳細画面を開きます。
「IPアドレス」を後の手順で使用するため、コピーして控えておきます。
リモート接続の設定
ここまでの手順で、既にConoHaのサーバー上でWindowsが起動しています。
このWindowsを自身のMacからリモート操作するために、「Microsoft Remote Desktop」というアプリを使用します。(無料で使用可能です)
App Storeを開き、検索欄に「Microsoft Remote Desktop」と入力します。
Microsoft Remote Desktopのアプリが表示されるので、インストールしてください。
初回起動時は、サービス改善のための情報をアプリに共有するか確認画面が表示されるので、好きな方を選択してください。
続いて、以下の画面で「Continue」を押すと、カメラとマイクへのアクセス許可を求められます。
Windows側で使用する予定がなければ、「許可しない」を選択して構いません。
「Add PC」をクリックします。
「PC name」に、前の手順で確認したWindowsサーバーのIPアドレスを入力します。
「User account」のセレクト要素をクリックし、「Add User Account」を選択します。
「Username」の入力欄に「Administrator」と入力。
「Password」の入力欄に、サーバー契約時に設定したAdministratorパスワードを入力して、「Add」をクリックします。
入力情報に間違いがないか確認し、「Add」をクリックします。
追加されたPCをダブルクリックして接続します。
証明書が有効でないという警告が表示されますが、信頼できる接続先なので、「Continue」をクリックします。
Windowsのデスクトップ画面が表示されれば、接続成功です。
お疲れ様でした!
ConoHa for Windows Serverで起動したWindowsで自身のMacのローカル環境を表示確認する場合、ngrokというツールを利用するか、WordPressであればLocalのLive Link機能を使用する方法などがあります。
詳しくは以下の記事で解説しています。
まとめ:MacやWindowsなど各OSでの表示確認を必ず実施しよう
異なるOSでの表示確認が必須である理由や、MacユーザーがWindowsを使用する方法、ConoHa for Windows Server の具体的な利用手順について解説しました。
異なるOSでの確認が必須である理由
- Macユーザーは世間一般では少数派
- OSによってシステムフォントが異なる
- OSによって使用できるブラウザが異なる
MacユーザーがWindows環境を利用する3つの方法
- クラウドサービスを利用する
- Macの中にWindows環境を構築する
- Windows PC実機を購入する
自身に合った方法で、異なるOS・ブラウザでの表示確認を徹底しましょう。