MacでWindowsを動かす!Parallels Desktopの使い方

こんな方向けの記事です
  • Macで制作したWebページをWindowsで表示確認したい
  • Windowsでないと開けないファイルやアプリを使いたい
  • でもWindowsパソコン実機は購入したくない

上記のようなお悩みを抱えた方におすすめしたいのが、「Parallels Desktop」です。

Parallels Desktopを使えば、Windowsパソコンを買わなくても、ご自身のMac上でWindowsを動かすことが可能です。MacとWindowsの2台のパソコンを「平行」に「シームレス」に同時使用することができるので、非常に便利です。

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この記事では、Parallels Desktopのおすすめポイントや、インストール方法などを解説していきます。

目次

Parallels Desktopとは?

Macには「Boot Camp」という標準のソフトウェアが搭載されており、こちらを使うことでMacをWindowsとして起動することもできるのですが、MacとWindowsを切り替えるために毎回再起動を行う必要があり、非常に手間がかかります。また、MacかWindowsどちらか片方の環境でしか起動できないので、両者を同時に使用することも不可能です。

Parallels Desktopは、お使いのMacの中に仮想マシンを作成し、その中にWindowsのOSをインストールすることで、Windowsの実行環境をつくります。

これにより、Macパソコン1台で、MacとWindowsの2つの環境を平行して使用することが可能になります。

Parallels Desktopのメリット

  • 再起動せずにMacとWindowsを同時に使用できる
  • MacとWindows間で、テキストのコピペやファイルのドラッグ&ドロップが可能
  • MacとWindows間で、ファイルを簡単に共有できる
  • 14日間の無料トライアルでお試しできる

一番のおすすめポイントは、動作が高速かつシームレスであることです。

MacユーザーがWindowsを使用したい場合、クラウド上にWindows環境をつくるという方法もあるのですが、この方法だとご自身のMacとファイル共有するのに手間がかかる他、リモートデスクトップでの遠隔操作は動作がもっさりしてしまいがちです。

Parallels Desktopはご自身のMac内にWindows環境をつくるので、ファイルの共有やコピー&ペーストが簡単に可能で、Windows環境の動作も非常に高速です。クラウド上にWindows環境をつくったり、Windowsパソコン実機を使用する場合に比べて圧倒的に作業効率が向上します。

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Parallels Desktopのデメリット

  • Macの動作が重くなる可能性がある
  • 年額料金でしか購入できない

Mac内でWindowsを実行するため、MacのCPU負荷が上がり、動作が重くなる可能性はあります。
とは言え、余程たくさんのアプリケーションを同時実行しない限りは問題ないでしょう。筆者の体感的にも、これまで動作が重くなった経験はありません。

Parallels Desktopは年額料金での購入のみ可能なので、1年以上の長期的な使用が前提となります。
短期間での使用をお考えの方は、月額契約できる「ConoHa for Windows Server」の使用を検討してみると良いかもしれません。(※「ConoHa for Windows Server」はParallels Desktopと違い、クラウド上にWindows環境をつくるサービスです)

Parallels Desktopのインストール・初期設定

Parallels Desktopを使用するためには、以下の手順で設定を進めます。

  • インストーラーのダウンロード
  • アプリのインストール
  • Windows OSのインストール

① インストーラーのダウンロード

まずは以下のリンクからParallels Desktop公式サイトへ移動してください。

公式サイトのトップで「今すぐ購入」もしくは「無償トライアル」を選択します。
トライアル版は製品版のほぼ全ての機能を14日間無料で試すことができます。

Parallels公式トップページ

「今すぐ購入」の場合

「個人」、「ビジネス」、「学生および教育機関」の3つのプランの中から、ご自身に適したプランを選択します。
多くの方にとっては「個人」プランでの使用が当てはまるでしょう。

個人プランの場合、「Standard Edition」と「Pro Edition」のどちらかを選択できます。
Pro版はStandard版と比べて割り当てられるメモリやCPUが多いなど高機能ですが、料金が高くなっています。Webサイトの表示確認に使う程度であれば、「Standard Edition」で全く問題なく使用できます。

Parallels Desktopプランの選択画面
※ 画像内の割引価格は終了している場合があります

Standard Editionの場合、支払い方法を「サブスクリプション」もしくは「一回のお支払い」のどちらかから選択します。

「サブスクリプション」は毎年料金がかかりますが、アプリがバージョンアップされた際に無料でアップグレードを行うことができます。1年間にかかる金額は「一回のお支払い」で購入するより安く、いつでもキャンセルが可能です。

「一回のお支払い」は買い切り形式の購入であり、更新料はかかりませんが、購入時のバージョンでのみ使用可能です。新しいバージョンにアップグレードする場合は別途料金が必要になります。

1年以上の長期で使用する場合は、Windowsの最新バージョンとの互換性を常に保つためにも「サブスクリプション」形式での購入がおすすめです。

購入が完了したら、「Parallels Desktopのダウンロード」のボタンを押して、インストーラーをダウンロードします。

Parallels Desktop for Macの購入完了画面

「無償トライアル版」の場合

「トライアルをダウンロード」をクリックすることですぐにダウンロードが始まります。

Parallels Desktopトライアル版のダウンロード画面

トライアル版をダウンロードした場合、Parallels Desktopのアプリを起動した際にライセンスの有効期限や購入ページへのリンクが毎回表示されるので、いつでも製品版の購入画面に移動することができます。

Parallels Desktopトライアル版のアプリ起動時の表示
※ 画像内の割引価格は終了している場合があります

② アプリのインストール

ダウンロードしたファイルを開き、アプリのインストーラーを起動します。

Parallels Desktopのインストーラー

「Parallels Desktopのインストール」をダブルクリックし、インストールを開始します。

Parallels Desktopのインストール

インストール中に以下のような画面が表示されます。
この次の画面で、Parallels DesktopからアクセスできるMac内のフォルダを選択します。

Parallels Desktopの権限設定

権限が許可されたフォルダは、Parallels Desktopから直接アクセスすることが可能です。MacとWindows間のファイル共有がスムーズになるので、特に理由がなければ全てにチェックを入れた状態で右下の「完了」ボタンを押します。

Parallels DesktopがアクセスできるMacフォルダの選択

③ Windows OSのインストール

アプリのインストールが完了したら、続いてWindows OSのインストール画面に移ります。
右下の「Windowsのインストール」をクリックしてインストールを開始します。

Windowsのインストール

Windowsの主な用途を聞かれるので、ご自身のご利用用途に合ったものを選択します。(ここでの設定は後から変更可能です)

Windowsの主な用途の選択

インストールには数分かかるので、完了するまでしばらく待ちます。

Windowsインストール中の画面

以下のような画面が表示されたら、インストール完了です。

Windowsインストール完了画面

Parallels Desktopの使い方

アプリの起動

Parallels Desktopのアイコンをクリックしてアプリを起動します。

Parallels Desktopのアイコン

「コントロールセンター」というウィンドウが表示されます。
電源ボタンをクリックすることでWindowsが起動します。

Parallels Desktopコントロールセンター

Windowsが起動すると、以下のようにWindowsのウィンドウが表示されます。
通常のアプリケーションを使用するのと同じような感覚で、Mac上でWindows環境を使うことができます。

Parallels Desktopで起動したWindowsのウィンドウ

デフォルトでMicrosoft Edgeがインストールされています。

Windows画面が表示されない場合

上記のようなWindowsのウィンドウが表示されない場合は、CoherenceモードがONになっています。
その場合、Parallels DesktopでWindowsを起動すると、DockにWindowsのアイコンが表示されているので、ここをクリックしてみてください。

Parallels Desktop起動後のDockの表示

すると、以下のようにWindowsのメニューが出てくるので、ここからWindowsのアプリを選択することができます。

CoherenceモードでのWindowsメニュー

CoherenceモードはWindowsとmac OSを1つのOSのようにシームレスに連携できる機能ですが、Windowsで実行されているのがどのアプリなのか判別しにくいかもしれません。

CoherenceモードをOFFにして通常通りWindowsウィンドウを表示させたい場合は、まずDockのWindowsアイコンをクリックして選択状態にします。

Parallels Desktop起動後のDockの表示

その状態で上部メニューバーから「表示」→「Coherenceの終了」を選択すれば、通常の表示方法に切り替わります。

Coherenceモードの終了手順

MacのファイルをWindowsで開く

デフォルトでWindowsのデスクトップに表示されている「Mac Files」というフォルダから、Macに保存されているファイルを開くことが出来ます。

ここからアクセスできるのは、Macの[デスクトップ]、[ドキュメント]、[ダウンロード]フォルダの内、インストール時にアクセス権限を許可したフォルダになります。もしもアクセス権限を変更したい場合は、「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「ファイルとフォルダ」→「Parallels Desktop」から変更できます。

Mac内の任意のファイルやフォルダをドラッグ&ドロップでWindows側にコピーすることも可能です。

引用元:Parallels Desktop for Mac

Macで起動したローカルサーバーにWindowsからアクセスするのも簡単に出来ます。詳しくは以下の記事で解説しているので、合わせてご覧ください。

同じWi-Fiに接続したデバイスでlocalhostを表示する方法

アプリの終了

Windowsを終了したい場合は、①画面下部のWindowsマークをクリック → ②電源ボタンをクリック → ③シャットダウンを選択します。

上記の手順でWindowsはシャットダウンされますが、Parallels Desktopはまだ起動中です。
Parallels Desktop自体を終了したい場合は、上部メニューバーに表示されている以下のアイコンをクリックし、「Parallels Desktopの終了」を選択します。

まとめ

Mac上でWindowsを動かせる、Parallels Desktopについて解説しました。
Parallels Desktopは動作が非常に高速かつシームレスで、作業効率を飛躍的に高めてくれます。

まだ使ったことがない方は、無料のトライアル版もあるので、是非試しに使ってみてください。

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